[小さな機械の相棒]Raspberry Pi 2+RaspbianのChromiumをアップグレードする

RaspbianのChromiumを更新する
Author:試作E型

2016/01/08:追記。Debian8リリース後は、libc6はJessieのリポジトリから持ってくるようにする必要があった。

前回の記事で、Raspbian上でのChromiumで何とかFlashPlayerを動かしたわけですが…
[小さな機械の相棒]Raspberry Pi 2+Raspbianで何とかFlashを動かしたい

普段、メインマシンで使っているブラウザ(Firefox)では、
・広告除去のためにAdBlockPlus/それ相当の広告ブロックツール
・無用なスクリプト実行阻止のためのNoScript
・表示要素ブロックのためのAdBlockPlus ElementHider/Remove It Permanency(RIP)

が入っています。
これのおかげで、*目障りな*モノをだいぶ見ずに済んでいるのですが…

RapbianのリポジトリにあるChromium(22.0.1229.94)のバージョンだと、Chromeストアが使えない;
この関係で、ChromeExtention(拡張機能)が軒並み使えないと言う状態です。

仕方なく、googleで検索し、「古い」バージョンのAdBlock 2.5.54(Chromium 22で動作確認されている)を使ってたり、
一応manifest.jsonを手動で書き換えれば無理矢理新しいものも動く「場合がある」ので、その方法でAdBlock 2.19を入れてみたりしていました。
これには要素ブロック機能もあるため、最低限は使えるのですが…いかんせんメモリ使用量が重量級。
メインメモリ1GB(うちGPUが128MB占有)の状態では、かなり厳しいと言わざるを得ません。
ブラウザそのものも古い、と言うので心配な点もありますし。

と言うわけで、何とかChromiumだけでも更新したいなぁと考えた次第です。
結論としては無事できました。

続きは折り返しにて~


調べてみると、Ubuntuのライブラリにarmhf版パッケージがある様子。
当初は、Ubuntu 12.04のライブラリにあったarmhfバイナリ(37.0.2062.120)を持ってきていたのですが、その後、Ubuntu 14.04のライブラリにあるarmhfバイナリ(41.0.2276.76)でも問題なく動いたので、現在はこちらを使っています。

■インストールの前に
Chromiumの依存関係として存在する、libc6等をアップグレードする必要があります。
Raspbian wheezyのlibc6のバージョンは2.13-38と、バージョンが古いです。
このまま対応できないので、aptのリポジトリの設定を変更し、不安定版パッケージから新しいバージョンを持ってくるように。

/etc/apt/sources.listを修正する。(要root権限)

$ sudo nano /etc/apt/sources.list

追加内容:

deb http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ testing main

2016/01/08追記:Jessieリリース現在はこちらを使用すること。

deb http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie main

追加したら、

$ sudo apt-get update

でリポジトリを更新しておくこと。(全体をアップグレードする必要は一応無い)

2016/01/08追記:このあと、libc6をJessieのリポジトリからインストールするとスムーズ。

$ sudo apt-get -t jessie install libc6

■Chromiumブラウザのダウンロード
以下の.debファイルをダウンロードする。

以下2つは必須パッケージ
chromium-browser:
http://launchpadlibrarian.net/199573270/chromium-browser_41.0.2272.76-0ubuntu0.14.04.1.1076_armhf.deb
chromium-codecs-ffmpeg-extra:
http://launchpadlibrarian.net/199573282/chromium-codecs-ffmpeg-extra_41.0.2272.76-0ubuntu0.14.04.1.1076_armhf.deb

2016/01/08追記:Chromiumのバージョンを、Ubuntu 14.04での最新版である47.0.2526.73にアップデートできることを確認。
適宜launchpadから持ってくること。

以下はオプショナルパッケージのため、必要に応じて。
chromium-codecs-ffmpeg:
http://launchpadlibrarian.net/199573279/chromium-codecs-ffmpeg_41.0.2272.76-0ubuntu0.14.04.1.1076_armhf.deb
chromium-browser-l10n:
http://launchpadlibrarian.net/199549151/chromium-browser-l10n_41.0.2272.76-0ubuntu0.14.04.1.1076_all.deb

※wgetコマンドを使う場合。

$ wget "上記アドレス"

のようにする。

RaspbianのChromiumを更新する
wgetを使う方法なら、リモートの端末(WindowsホストからTeraTermで接続中)だけでもOK。

■パッケージのインストール
全て一括指定でdpkgコマンドでインストールする。
そうしないと、ダウンロードしてきたパッケージ同士の依存関係が解決できず、エラーになる。
その他の依存関係は、先程の手順でアップデートしたaptのリポジトリから自動的に取得される。(はず)

$ sudo dpkg -i \
chromium-browser_41.0.2272.76-0ubuntu0.14.04.1.1076_armhf.deb \
chromium-codecs-ffmpeg_41.0.2272.76-0ubuntu0.14.04.1.1076_armhf.deb \
chromium-codecs-ffmpeg-extra_41.0.2272.76-0ubuntu0.14.04.1.1076_armhf.deb \
chromium-browser-l10n_41.0.2272.76-0ubuntu0.14.04.1.1076_all.deb

※本来は一行で書く。途中で改行したいときは“\”記号で区切ってから改行。

なお、インストール時に「しかし、まだ~はインストールされていません」と言う旨のメッセージが出たら

$ sudo apt-get install -f

と入力し、壊れた依存関係を修復するとインストールが完了します。

■インストール完了
Chromeストアで文句を言われなくなっていることを確認する。

ただし、新しいバージョンのChromiumだと、YouTubeが強制的にHTML5プレイヤーになってしまう。
これは拡張機能で対応する。

■Chromeストアから拡張機能をインストールする
今回は、広告ブロック/要素ブロックと、スクリプト実行阻止のため、
・μBlock(uBlock)
・μMatrix(uMatrix)

あと、さすがにYouTubeがHTML5プレイヤーに強制されると、マシンパワーとして無茶なため、
・Disable Youtube HTML5 Player
も導入。

RaspbianのChromiumを更新する
これらの設定については割愛。

これでようやくメインデスクトップ機並みのブラウジング環境を構築できました。
なお、DebianのTestingリポジトリには、最新のChromium-Browser-l10nなどは入っているのですが、肝心のブラウザ本体が見つからないと言う(汗
armhf版がまだ取り込まれてないからだと思いますが…

試作E型

試作E型 について

名前:イナムラ試作E型:通称エイ
製造年:MCMLXXXIって覚えてる
誕生日:D型とおんなじ。だって双子だもん。
性別:やや中性的な♂
主な特徴:D型と対を成す、一卵性双生児として誕生した半生ギツネ
。 特技はお絵描きと猫の物まね。のどを鳴らす音には定評アリ。
ボディを付け足す際に頭をぶつけたのか、何故か乱視になってしまった。
他にも夏風邪を引いて体重が6kg落ちて戻るのに10年以上かかったり、口の中とか耳とか瞼とかにメスを入れられたり、ボディの悩みがやたらと多い。

現在はD型と共に生活をしながら、特技のお絵描きをどう伸ばすか、あと体力をつけて人との交流を取り戻したいと画策中。

“[小さな機械の相棒]Raspberry Pi 2+RaspbianのChromiumをアップグレードする” への2件の返信

  1. アバター林檎

    この作業は旧バージョンとペッパーフラッシュを
    アンインストールしてからの作業になりますか?

  2. アバター試作E型

    旧バージョンはアンインストールしなくても、アップデートできるはずです。
    (Chromium41→47の時はアンインストールせず作業をしていました)

    なお、2017/10/01現在リリースされている、「Raspbian Stretch」の場合、デフォルトブラウザがChromium(かつ最新)になっているため、この作業は不要になっています。