お絵描き向けLinux環境の構築テスト中

Linuxでのお絵描き環境について

Author:試作E型

エイです。

現在、タイトルの通り、
「何とかLinuxでお絵描き環境を構築できないか?」
と言う実験をしている最中です。
絵描きと平行、かつ環境構築をやりなおす機会が非常に多いため、なかなか選定が進みませんが…

現在、Windows7Pro+Photoshop(古め)と言う環境でお絵描きをしているわけですが、
・将来的な話として、Windowsをこれ以上使い続けたくない(スタンドアロンOSとしての道が無さそう)
・クラウド製品には手を出したくない
・ついでにAdobe製品からも離れたい

という、ややへそ曲がりな感じになっていまして。

でもDirectXに依存しているゲームだけはどうにもならないので、もうしばらくWindowsなんだろうなぁ、とか。(なのでOpenGL陣営として、Vulcanに期待しているわけですが)
これは蛇足ですが。

そこで、昨年末あたりから、ちょこちょこっとお絵描き環境変更のアプローチをしています。
乗り換え先となる予定のLinux環境下でも使える、となると、
・GIMP(Photoshopの総合お絵描きツール)
・Krita(Painter基準のお絵描きツール)
・MyPaint(PainterClassic基準のお絵描きツール)

などなど。一応これらはWindows環境下でも動作確認ができます。MyPaintはちょっと厳しいですが;
尤も、これ以外にも検討対象(PintaとかInkSpaceなど)はあるのですが。あくまで現時点で検証ができているものです。
また、Windowsのままで良いなら、商用だと
・SAI
・CripStudioPaint(個人的には使いたくない)
・PaintShop Pro
無償なら
・FireAlpaca
・Pixia
などもあるのですが…Windowsから離れるとなると、選択肢から外れます。
一応、FireAlpacaならばそれなりに作業実績があるのですが。

さて、ソフトの選定はある程度できたのですが…
ここからは実際の環境構築にまつわるお話です。


実際に環境構築にあたって、現時点までで考慮した点は以下。
・WACOM/Princeton製タブレットが使える
・Krita/GIMPが動く(MyPaintでも可だけど、一応Krita)
・Windows側ドライブのマウント/読み書きが可能(主にNTFSサポート)
・他PCへ「向けて」のファイル共有がスムーズ(sambaサーバ関連ツールの使い勝手)
・一般的なデスクトップである

と言うところです。

細かく要件を追ってみます。

■タブレットの設定
現状、デフォルトで一応ドライバが提供されている(Wacom/Princeton双方)ため、特に気にする必要は無い、はず。
Princetonのタブレット(PTB-S3BK)については、とりあえず使えることを確認しているけど、もうちょっと調査が必要。

また、GUIでの設定ツールがほぼ無いものの、各お絵描きソフトから直接挙動を設定できるので、その辺りは問題なし。
(スライドパッドなどを個別に無効化したい、等の問題はある)
コンソールからxsetwacomコマンドで直接パラメータを指定する方法で、グローバルな挙動の調節は可能。
(このコマンドは別にwacom製品でなくても使える)

なお、KDEの場合、GUIでのタブレットの設定(画面マッピングの設定まで可能)がある。

■お絵描きソフト
GIMPはほぼ全てのディストリビューションで使用可能(下手をするとデフォルトで入っている)
Kritaはリポジトリにあるものをインストールする、若しくは公式サイトからリポジトリをインポートする。

Krita公式:

Krita Desktop

余談:KritaのLinux環境下における日本語化について。
上記リポジトリから最新版をダウンロードした場合、「Krita本体と同じバージョンの”calligra-l10n-ja”パッケージ」を探してくる必要がある。
2015/04/15時点の最新版は2.9.2。
また、KDEのabout画面などの一部日本語化については、“kde-l10n-ja”も必要。

■ドライブマウント及び共有
Windows側とのファイル共有をする場合、XP準拠の共有(アクセス権設定なし)にしたければ、
・共有するディレクトリのパーミッションが0777(フルアクセス)であること
・共有するディレクトリのアクセス可能ユーザが「誰でもアクセス可能」になっていること

である必要があるので、その手間がかからない方が環境構築は楽。

NTFS管理ツール(ntfs-config)を入れておけば、共有前の事前準備としての
「ドライブをフルアクセス状態で自動的にマウントする」が簡素化できるので便利。
(セキュリティ面での問題はあるが…)

共有そのものの設定は、各種GUIツール(system-config-samba等)から行なえる方が楽。

■デスクトップ
UbuntuのUnityは重たいので選択肢から除外。
LXDE辺りをメイン候補とする予定。

KDEだとちょっと装飾が多めと言う印象。エフェクトを切れば良いだけだけど…
KDEの場合、タブレットのGUI設定ツールが使えるのが一番の強み。

そして、現時点までにテストしたディストリビューションは以下。
・lubuntu 14.04 LTS (LXDE)
・lubuntu 14.10 (LXDE)
・lubuntu 15.04 (LXDE)
・Linux Mint 17.1 (MATE)
・openSUSE 13.2 (KDE)
※()内はデスクトップ環境

openSUSEだと、インストール時にWindows側を残すのがかなり手間。(Grub2-EFIがデフォルトのため)
下手をすると元のWindowsが起動できなくなる(汗
ただし、常に最新版が手に入るのは強み。
あとはデスクトップ環境がKDEであるのも、今回の要件としては強み。

lubuntu勢は参照リポジトリが違うレベルと言うところ。
14.10以降、ファイル共有用に“system-config-samba”を使おうとするとエラーになるので、対策が必要。
(/etc/libuser.cfgが無い、と言われるので、とりあえずtouchコマンドでファイル生成→フルアクセス権付与で解決)
個人的には操作系はこちらの方が好み。LXDEそのものが軽いのも良い。

Linux Mint 17.1は、Ubuntu 14.04 LTS準拠のリポジトリがあるので、環境構築そのものは簡単。
(これはlubuntuに準拠)
Windowsライクにカスタマイズされている関係もあるのか、lubuntuよりもファイルアクセス/共有はスムーズ。
GUIがMATE、かつフルカスタマイズ済みなのは好みと言うところもあるけど、個人的には使いやすい方。

なお、現在はLinux MintのKDE版をチェックしようとしている所。(ディスクは作成済み)

…とまぁ、色々ととっかえひっかえしながら、環境構築をしていたわけですが、
とりあえず現状としては、Linux Mint 17.1(MATE)を使用しています。

冒頭のスクリーンショットはKrita 2.9.2での作業風景です。
一応作業はできる段階にまで来てはいます。

今後、必要なものをさらに詰めながら、将来的に移行できるかどうかを吟味していく予定です。
予備として確保している+現在D型が使用している、Princetonのタブレットの方で難航しそうな感じですが(汗

試作E型

試作E型 について

名前:イナムラ試作E型:通称エイ
製造年:MCMLXXXIって覚えてる
誕生日:D型とおんなじ。だって双子だもん。
性別:やや中性的な♂
主な特徴:D型と対を成す、一卵性双生児として誕生した半生ギツネ
。 特技はお絵描きと猫の物まね。のどを鳴らす音には定評アリ。
ボディを付け足す際に頭をぶつけたのか、何故か乱視になってしまった。
他にも夏風邪を引いて体重が6kg落ちて戻るのに10年以上かかったり、口の中とか耳とか瞼とかにメスを入れられたり、ボディの悩みがやたらと多い。

現在はD型と共に生活をしながら、特技のお絵描きをどう伸ばすか、あと体力をつけて人との交流を取り戻したいと画策中。

“お絵描き向けLinux環境の構築テスト中” への1件の返信

  1. アバター試作D型(ダイ)

    記事作成お疲れ様~

    とりあえずこちらもノートPCをLinux化してみて、使い勝手などを色々検証中です。

    Princetonのペンタブレット(PTB-S3BK)だと、ドライバが不明ながらも何とか動いてくれているのは有難いことではあるのですが、ホイールやショートカットボタンなどはうまく動かない感じですねぇ。
    情報を見ている限りは、HID非準拠のドライバを作ってくれている方と連絡をとるか、さもなくば自分でドライバを書いてみる他無いかもしれません><
    (幸い該当ドライバはGPLライセンスなので…)

    まぁ、移行は数ヶ月かけてじっくり取り組む他ないなぁと思っております。
    ゲームまわりは残念ながら当座win環境下で動かすしかないし。
    (これは当時のPC-98でも同じ問題に当たったなぁ;)

    気長に行きましょうー