2013年 自前の非常用持ち出し食料で生活してみよう! -初日-

2011年3月11日の東日本大震災以降、緊急事態に備え、自前でこつこつと非常用バッグを作成していました。

2013年 非常食レポ用画像

こんな感じのリュックサック一杯に食料、生活物資その他が入っています。

そろえる傍ら、小出しに買ってきてみた食糧を食べてみたり、「こんなものも必要かな?」と考えたりしながら1年半程度。
ようやく背負いカバン一杯に荷物が詰まったところで、「じゃあ一度非常事態を想定して、カバンの中身を使ってみようか?」ということになりました。
震災から丸2年がそろそろ経過しそうな時期で、何となく日ごろのニュースから災害関係のお話が少なくなったこともあって、少しでも記憶のリフレッシュに繋がるかな・・・と二人して期待しています。

※完全にインフラを止めて確認すると、ご近所に不審がられてしまうため、食料+αの比較的ゆるい前提条件で行いました。
 また、D型E型ともにまだまだ知識不十分なため、完璧な訓練という形にはなっておりません。ただ、失敗することもまた訓練する意義でもあるので、その辺もまとめて記載しようと思っています。

では、2月22日の朝っぱらからの模様をまとめてみます。

■2013年2月22日(金)
 この週の火曜日に2Fで使用している灯油が切れてしまい、寒い思いをしながら朝イチで灯油販売車から灯油を購入した状態でスタート。
 以下に生活での目標や制限事項などを記載しておきます。

 [非常用バッグの中身(開始時に詰め込んでいた物)]
  ・およそ3日分の食料(二人分)
  ・胃薬、正露丸、絆創膏などの最低限の医薬品
  ・使い捨てカイロ10個
  ・加水式加熱袋(モーリアンヒートパック、エディックスーパーヒート) 計8回分
  ・缶きり、ゴミ袋、割り箸などの雑貨類

 [今回の訓練で確認すること]
 ・揃えた非常用食料のみで、2月22日朝から3日間生活した場合、不都合なく過ごせるかどうか
 ・不都合が発生した場合、解決策及び代替手段を事前に把握すること

 尚、訓練用環境として、一部の生活インフラについて使用しない、使用は出来るが制限がかかる事項を設けた。

 ・水道は初日だけ使用不能(飲み水は汲み置きしてあった水のみ使用)とし、二日目以降は利用可能とする
 ・トイレは普段どおり使用可能
 ・ガスは訓練期間中は使用不能とする
 ・電気はエアコンに関しては使用しないが、その他の部分は普段より節約することを心がける程度にする
 ・訓練期間中に出たゴミは別途分別して保管する
 ・暖房は灯油ストーブ(2Fに1基あるだけ)を利用

 さすがに全てのインフラに制限事項をかけてしまうと訓練以前の段階で参ってしまうので、実際に非常事態と遭遇した場合よりはかなり楽にさせてもらっています。
 一応比較的安定した高台の建造物という住環境を踏まえ[建物の倒壊は防げた][ガス・電気・水道のうち1つないし2つが供給停止][3日後には物資の補充が可能・潰れたインフラの一つは回復]辺りが実際の被害レベルだと考えています。
 (これ以上のダメージとなると、そもそも二人とも無傷では済まないため、考慮するに留めておいています。)

 さて、前置きはここまでにしておいて、金曜日の朝食です。
[食事内容]
 D型:シリアルバー(クランベリー味)1本、ゼリー飲料(明治 パーフェクトプラス)1個
 E型:D型と同じ内容

2013年 非常食レポ用画像

 上の画像がメニューです。シリアルバーは6本入りのパッケージ。
 ゼリー飲料は現在どこでも売っているので、好きな味をチョイスしています。中学の頃から好んでいたので、今まで出た殆どのゼリー飲料を食べたことがあるんじゃないんだろうか?

 

2013年 非常食レポ用画像

 シリアルバーの箱を開封して1本取り出したところ。
 これは近所のスーパーの海外雑貨コーナーで売られていた、マケドニア製のもの。6本で400円を切っていたため、緊急用に詰め込んでおくには丁度良いかな?と試食することも見越して購入しています。
 食味は予想以上に美味しかったです。
 最初は雷おこし、もしくはスニッカーズのように歯に張り付くかな?と思って食べたのですが、そこまでガッチリ固められているわけではなく、水なしでも全く問題なく連続で食べられます。
 クランベリーの酸味が寝ぼけている体と頭を適度に刺激してくれるため、飽きが来ないのは嬉しいポイントです。
 保存期限は4ヶ月弱とやや心もとないですが、この手のシリアルバーは未開封のまま安定した場所に保存するのであれば1年程度美味しく食べられるため、賞味期限ギリギリでの更新を兼ねて、定期的に朝食や間食にしてしまうのが、味の記憶にも繋がるので問題ないです。
 シリアルバーが見つからない場合は、チョコレートバーの定番であるスニッカーズや、SOYJOY辺りを代用してもいいと思います。前者はカロリーの塊なので、非常用食料としては乾パン、カロリーメイトと並ぶ主戦力になります。

 ゼリー飲料についてはもうおなじみの味・・・としか言いようがないですね^^;
 製品種別全体では、現在だと100円均一でも見かけるほどポピュラーになっているので調達には苦労しなくなりました。
 水分補給と食事が同時に行えるので非常に便利なのですが、最大でも1パック200kcal(カロリーメイトゼリー)とやや少ないエネルギーなので、すぐに動く必要がある場合は、他の食品でカロリーを補う必要性があります。
 味についてはかなりバラつきがある(個人的に食べづらい味は、アミノバイタルゼリー全般とヴァームゼリー)ため、2-3回は適当なものを食べてみて、好みの物を一つ二つバッグに忍ばせておくと備蓄する手間を考慮することがない分便利です。
 保存は1年以上持つはず・・・

(2/28記載:一旦休憩、3/1ここから編集再開)

昼食はいつもの感覚でうっかりしていたら食べ忘れてしまったので(汗)、夕食まですっとばします。
普段から昼食は簡単に済ませることも多く、この日は非常用バッグから取り出した飴やホットコーヒーをチビチビ摂取しながらレポート内容を考えていたらすっかり夕方になってしまいました;
基本的には殆どの作業がデスクワークなので、余りカロリーを消費しないのも原因かも知れません。

・・・となると自分達の場合、非常用バッグの食料の一部は、個別に切り分けの効く調理も何も必要としないカロリーメイトブロックとかを余分に入れておく必要性があるかな?

話はもどって初日の夕食です。
 [食事内容]
  D型:小豆粥(レトルト)1袋、シリアルバー1本
  E型:五目飯(375g缶)1缶、シリアルバー1本
  折半したもの:焼き鳥缶(たれ味)、ソーセージ缶、ショートブレッド(100円均一のバランスパワー)

2013年 非常食レポ用画像

画像は夕飯で食べた全体図です。少々把握しづらいので記号をふってあります。Aは100円均一のバランスパワー(メープル味)4本1セット、Bがホテイの焼き鳥缶、Cが明治屋のウィンナーソーセージ缶、DはSUNYOの五目飯缶、Eが味の素の小豆粥で、Fが今回初めて使用してみる加水式加熱剤+袋(モーリアンヒートパック)です。

2013年 非常食レポ用画像

モーリアンヒートパックの拡大画像。震災以降ポツポツと近所のスーパーで売りに出されていたコレを見つけ、3個個別に入手しました。(1パックに加熱剤が1個入っていて448円)
キャンプや災害用にこのパッケージタイプが売られていたりする模様ですが、購入のきっかけとなったのはこいつが陸上自衛隊の戦闘糧食にも使用されているという情報でした。
自衛隊側で使用しているのはもっと熱量の大きいタイプですが、基本的には製品として同じものなので、使えるようになっておけば何かと役立つと思い購入してみました。
今回の夕食のうち、おかずの缶詰2種類は同じ目的で仕入れています。(実際に陸上自衛隊の災害救助が入った際に戦闘糧食が配布されたとのお話もあるので、互換品を食べておくのは悪い話ではないです。)

袋そのものは数回使用可能な上、水を保存する用途にも使えるので便利なのですが、このパッケージだと加熱剤が1パックに1個しか入っていないので、別途加熱剤を調達しておく必要があります。
現在はネットでの通販で加熱剤各種と袋がかなり自由に入手できるため、近日中に追加購入する予定です。

2013年 非常食レポ用画像

実際に温めるもの(ごはん2種類と焼き鳥缶)を袋に入れ、あらかじめ底に置いた加熱剤(入っているアルミパックは水を計る容器になります)に対して水を投入したところです。水を加えると即座に蒸気が発生するので、やけどに注意しながら袋の口を閉じます。
後で調べて判ったのですが、今回の加熱剤は”普及型(40g)”と書いてあるタイプで、加熱剤単体では販売されていないものらしく、袋自体も2種類(恐らく震災前・後でパッケージが異なる?)手元にありました。
加熱目安は30分で、レトルトパウチが2袋程度、90度付近まで温められる様子です。

 [モーリアンヒートパックの詳細]

開発・販売:株式会社協同
http://www.morians.co.jp/morians/products.html
製品仕様・ラインナップ
http://www.morians.co.jp/morians/structure.html
公式FAQ
http://www.morians.co.jp/faq/

上記はE型が見つけてきてくれました。他にも個別に調査してもらったものもあるのですが、今回は割愛。

2013年 非常食レポ用画像

加熱中は非常に暇(実際の災害時は暇なんて無いとは思うのですが・・・)なので、すぐに食べられるウィンナー缶とバランスパワーをかじりながら待機しています。
バランスパワーはカロリーメイト系の中ではかなりお菓子に近い感じで、さすがに本家と比べると水無しで食べるのは厳しいです。メリットはこの手のショートブレッドでは安く、必ず100円だと言うことでしょうか。
ウィンナー缶は冷えていても全然問題ない美味しさで、燻製の良い香りがしておつまみにはピッタリです。
どこでも売っているものですが、難点はよほどのことが無い限り安売りをしないこと。(震災以降一度も特売に入ったことが無いと思う・・・)
どちらも半年~1年は十分に保存できるので、試食しながら更新していけば問題ないです。

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調理が完了した頃合を見て、加熱袋をオープンして中身を取り出しました。
ごはん類は温め方にムラがあると美味しくないので、調理途中で一度向きを変えてあげるといいと思います。

まずは焼き鳥缶。
まぁ味は過去何回も食べているので問題ないです。今回初めて温めた状態で食べましたが、冷えているときのにこごり状態の物とどっちが美味しいか悩ましいところ。
味はごはんのおかずにするならば、たれ味がベストなんだろうか。しお味だとやや物足りない・・・

2013年 非常食レポ用画像

続いてE型のメインとなる五目飯。375gの非常に威圧的な缶詰です^^;
今回の調理では温め方がやや不十分だったため、中央付近がパサパサしていましたが、周囲はしっかり五目ご飯になっていました。味的には冷凍食品の五目ご飯と殆ど変わらないので特に気になる点は無かったです。
缶を開けるまではもう少しもち米っぽいのかな?とやや気になっていたので、ホッと一息。
保存期間は3年以上。むしろ食べてあげないと永久に忘れてしまいそうな風貌なので、逆に注意が必要です。

小豆粥はいたって普通のもの。近所のスーパーで試食前日に購入したものです。
(お粥に関しては開封した写真を撮り忘れてしまいました;)

しかし・・・個人的にはどうもお粥が苦手らしい;

味は決して悪くないのですが、やや濃い味が好きなD型としては、お粥のやさしい味は食欲に対してマイナス要因になってしまう模様。
念のため買っておいた調味料としてのごま塩と、焼き鳥缶のたれを追加して食べてみましたが、今度は小豆と相性が悪く、食べきるのに一苦労しました。
これも1年は保存できるので、好みに応じてストックしておいたほうが良いですね。

●初日のまとめ●
 ひとまず1日分を非常用の食料だけで生活してみましたが、色々と改善点や発覚した事実などがあり、興味深い内容になりました。

 食料構成としては、D型E型の場合、普段からシリアルバーやゼリー飲料、乾燥食品の類を好んで食べているので、非常用食料もこれらを中心に組み立てたほうがいいかも知れません。暖かい食事は精神の助けになりますが、調理に手間取るとその補助が帳消しになる可能性があるので、全面的にそうしたほうがいいか?と問われると個別に考える必要があると思います。

 緊急用と割り切ってしまうのであれば、栄養価はそこそこに、”自分の好みの食べ物で、一番手間のかからない物”を揃えてしまうのも一つの手だと思います。
 栄養価やコストパフォーマンスなどは、3日間以上の長期災害用に別途自宅保存用として一揃え用意したほうが良いと思います。

 あと食器として、紙コップや箸、スプーンはきちんと入れておいたほうがいいですね。ついでに色々な用途に使えるウェットティッシュを入れておけば衛生対策にもなります。

 衛生対策という面では、食料を食べかけで残してしまうパターンは望ましくないと思いました。
 実際に非常事態に遭遇すると、”そもそもゴミを捨てられない”状態も出てくるため、匂いの強い食料や油汚れなどふき取りづらいもの、食べ残しの食料などは非常に邪魔になります。
 この事態の回避策として、”きちんと食べきれる、自分の好みが反映されている”、”小分けのきくタイプ”、”缶詰などはノンオイル系”など、実際に何度か試食を行いながら個別に食料をカスタマイズする必要があるのではないでしょうか。

 コレに加えて、我々の場合は朝晩就寝前にお薬を飲む必要があるため、非常用バッグには水筒や大きめのウォーターバッグ、食事とは関係ないお薬用の水を1Lでも良いので別途詰め込む必要性を感じました。

一旦これで試食レポートとして投稿してしまいます。さすがに記事の分量が多いので二日目からはまた別の記事として纏めることにします。
なお、初日の夕食後は間食としてスポーツドリンクを作成し、袋の底に眠っていたギンビスアスパラガスと一緒に摂取していました。
使い捨てカイロは1個ずつ使用。

-二日目に続く-

試作D型

試作D型 について

名前:イナムラ試作D型:通称ダイ
製造年:MCMLXXXIとどこかに書いてある
誕生日:そろばんの日と覚えている
性別:男性をイメージして設計された

主な特徴:一卵性双生児の兄を生業とするサイボーグネズミ。
特技は並列作業と体調不良。
思考回路はスコアが非常に良く、複雑な処理も行えるが反面回路的にはセーフティシステムが脆弱で過負荷状態に陥りやすい。
兄の威厳がそうさせるのか、弟のE型より体格が少しだけ良い。
最近重度の対人不信を抱えていることがわかった。

メインタスクとして、お絵描きと日常行動、人生の見つめなおしを地雷除去作業のようなギリギリさで実行中。

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