いい加減ノートPCを新調(ただし中古)してみました!ついでにベンチマークなども。

VersaPro VK17H/VB-Dを入手しました。

※2015年4月14日 Linux上でのTurboBoostの有無についての記載を修正。

どうもダイです。
しばらく別サイトのお絵かきモードになっていました。
地味にLinux環境化計画を推し進めるため、Photoshop/Painter陣営を離れて、GIMP/Krita陣営に絶賛移行中です。
元々Painterを結構な頻度で使っていたため、Kritaへの移行はかなりスムースに行っている感じです。
この分なら夏にはOSがWindowsで無くとも良くなりそうです。

さて、それはさておいて…
今回は家にあるノートPCを代替わりさせよう!ということで、3年ぶりにノートPCを買い換えたお話です。

内容的にあまり新味の無いもの(何せ結果的には中古品→中古品の買い替え)ではありますが、「手ごろな価格で、長く使える品をいかにして選定、入手するか?」という観点で記事を見てもらえると何か面白い発見が得られるかもしれません。

ついでに速攻でWindowsをやめてLinuxに乗り換えたりしているので、Linuxマシンで何かしたい人にも参考になるかもしれません。

例によって長くなるので、詳細は折り返しにて。
とりあえずのキーワードは、”ノートPCで一番重要なのは、消費電力と性能のバランス”ということで。

さて折り返し。

今回調達したノートPCですが、中古のNEC VersaPro VK17H/BB-Dになります。

製品仕様はこんな具合です。
一応この手の情報を纏めてくれているインバースネットさんの情報も。
インバースネットでのマシン情報

自分の購入した品には、オプションとして無線LAN搭載、メモリ4GBに換装という状態になっていました。
状態はキーボードの文字かすれがそこそこある以外はかなり状態が良いもので、液晶、バッテリー共に問題なく駆動してくれています。
お値段はセール品に当たったため、\29,800でした。(送料込みで\31,300)

今回のマシンの選定基準ですが、記事冒頭でも書いたとおり、”消費電力と性能のバランス”で大分頭を悩ませることになりました。

性能側の具体的な要求としては、
 ・動画サイト(youtube、ニコニコ動画など)で動画視聴をする際に、どんな設定でも重たくならないこと
 ・その動画視聴をしつつ、他の作業(ブラウジング、ファイル操作、オフィスソフト利用など)がもたつかないこと

これに加えて、消費電力の要求として、
 ・CPUの消費電力が20W未満、ディスプレイなどの系全体で最大30W程度に収まること

を両立させる「何者か」がそもそも存在するのか?あったとしてどんな機種なのかを特定する必要がありました。

あぁ、あと価格の問題も追加で要求していました。
 ・最大で送料、税込みで\40,000までなら、新品/中古問わない

というわけで、これらすべての条件を満たせそうな候補を(主にCPUの観点から)調査することになりました。

手始めに、参考として手元にある先代のノートPC(こいつもNEC VersaPro)なのですが、CPUがCore2Duo U7500で、大体の性能が稼動実情としてわかっているので、ここから各種マシンのCPU性能を推測してみることにします。
数値的なお話は、Passmark(PerformanceTest)のベンチマークサイトの、シングルスレッドデャート辺りを参考にしています。

Passmark CPU Benchmarks様
http://www.cpubenchmark.net/

各種CPUの仕様はwikipedia辺りを調べてみてください。(Passmarkのサイトにも個別に記載があったりします)

[中古部門]
 [2コア]
 基準:Core2Duo U7500–シングルスコア350~400程度
    (youtubeの480pストリーミングがギリギリ、ニコニコ動画は少し重たい)
 ・Core2Duo SU9600–シングルスコア600~650程度
 [2コア4スレッド]
 ・Nehalem世代(i3 3x0UM、i5 5x0UM、i7 6xxUM番)–シングルスコア600~850程度
 ・SandyBridge世代(2xx7M番)–シングルスコア1000~1250程度(ただしTBを切ると700~850程度)
 ・IvyBride世代(3xx7U番)–シングルスコア1250~1500程度(ただしTBを切ると850~1000程度)
 ※Ivy世代の3xx7Y番台は中古市場に殆ど顔を出していないため、候補から除外

[新品部門]

 [2コア]
 ・A4-1200 APU–シングルスコア400程度
 ・Celeron 1037U–シングルスコア950程度
 ・Celeron 2955U–シングルスコア800程度
 ・Celeron N2840–シングルスコア550程度
 [4コア]
 ・Atom Z3735F–シングルスコア300~350程度
 ・A4 Micro-6400T–シングルスコア600程度(ただしTCを切ると350~400程度?)
 ・A4-6210–シングルスコア700程度(ただしTCを切ると450~500程度?)
 ※これ以上のCPUは価格的に無理が生じるため調査対象から除外

ここに挙げた候補連中は、TDP3.9W~18Wの範囲内のCPU達です。
ノートPCにはそれ以上のTDP25,35,47WクラスのCPUが詰まっていることも多いのですが、我々の運用する「24時間のうち、殆どの時間を付けっぱなしにする」スタイルだと、消費電力がかなりすごいことになってしまう上、ファンの音などがかなり爆音になることが容易に想像できるため、対象候補から除外しています。
また、これらのいわゆる「低消費電力、もしくは低電圧版」のCPUを搭載したマシンならば、バッテリーを酷使する機会も抑え目になるため、中古でもバッテリー状況が良好な品にめぐり合える可能性が結構上がったりします。

ここから絞込みをかけるわけですが、まず除外対象になるのが、2コア勢。
消費電力的なものでは、Core2Duo SU9600辺り(TDP10Wで、中古市場的には格安)はかなり上質な候補なのですが、U7500でのマルチタスクが結構厳しい状況なので、ブラウジングしながら動画を音楽代わりにかけ、日記などをつけるという目的からでは2015年現在では少々苦しいかなぁと考えられます。
CPUのTDPを抑えるという観点からも、シングルスレッドの性能がそこまで劇的に伸びるわけではないため、長く使い続けることを念頭に置くと、2コア4スレッド、もしくは4コアのCPUを選択すべきだと考えました。

また、新品市場の4コア勢は、消費電力が大体5W弱と非常に省電力なのですが、如何せんシングルスレッドの性能がかなり貧弱なのがネック。
モバイル用途として割り切ってしまう分には構わないと思うのですが、概ね家の中のあらゆるところに持ち運ぶ程度+時折外出時に持っていく程度のモバイル性ならば、もう少しパワフルなCPUを選択しても構わないのではないか?と考えます。

となると、候補としては、TDP17~18Wの2コア4スレッド勢、Nehalem~IvyBridge世代のCoreシリーズのどこか?ということになります。

で、この中で、個人的にはCore i3を除外したいのですが、その理由として、「サポートする機能が少々物足りない」というのがあります。
消費電力を抑える意味では、TurboBoost機能の無いCore i3が最も適任な感じがするのですが、仮想化技術回りが軒並みサポートされていないという面と、「いざという時にTurboBoostで処理性能をある程度上昇させて延命措置」という行為ができないため、運用方法はかなりタイトになるのではないかと考えられます。

長期間(できれば3年程度)満足に使用し続ける、かつ最終的には家庭用小型サーバとして運用するという意味では、性能に多少余力のあるi5、i7を選択したほうが良いのではないか?というのがD型の結論です。

…まぁ、実際に中古市場を色々調べてみた時に、Sandy世代以降のCore i3は殆ど出回っていない+意外と高かったため、結果論としても対象から除外されることになったのですが(ぉ

さらに、試しにE型のメインマシン(AMD A10-5700+RadeonHD 7790)のCPUクロックを1.4GHzまで落として実性能を調査した時に、youtubeのHD画質(720p)クラスで若干苦しい場面が見られ、その時のCPUシングルスレッドのスコアが550程度だったことを踏まえると、ノートPCでGPUアクセラレートの恩恵を殆ど受けられないIntel HD勢であるならば、動画視聴を快適にするならばシングルスコアが700以上はあった方が望ましいという推論が出てきました。

…非常に長くなってきていますが、これでほぼ見当がつきました。
後は中古ノートを販売しているサイトや価格.com辺りをしらみつぶしに探して、該当するCPUが乗っかっているマシンを調査、価格的に妥当かどうかを判断していくことになりました。
(一晩で行ったというわけではなく、都合2-3ヶ月かけてじっくり調査していました)

そこで、最終的にセール品だった今回のVersaPro(Core i7 2637M)と、DELLのInspiron 14Z 1800HD(Core i5 3337U)で悩むことになり、各種インターフェースや価格、重量その他全スペックを天秤にかけた結果、VersaProを選択することになったわけです。

DELL側は性能的に魅力的だったのですが、ちょっと大きい+かなり重たい(2.2kg)ので、旅行時とかは持っていくのにかなり苦労すると思って最終的には退けられました。
(VersaProは1.17kgのB5ノートなので、先代との互換性も結構あるというのが強み)

非常に長い能書きになりましたが、我々は本当に普段からこんな考えばっかりめぐらせているのです。

で、注文したのが4月10日(金)の夜で、到着したのが12日(日)の午前中。
丁度選挙の日と重なってしまったため、午前中自宅に足止めを喰らってしまいましたが、ほぼ最速で荷物が到着したので結果オーライです。

VersaPro VK17H/VB-Dを入手しました。

早速開封して先代のノートPCと並べてみました。
先代もVersaProで、同じ系列の型番なのですが、見た目は結構違いますねぇ。
先代は昨年の夏にD型がうっかり液晶を割ってしまい、それ以来古い液晶ディスプレイを代替モニタとして引っ張ってきて、半ば据え置き機にして使用しています。
(写真後ろ側のディスプレイが先代の本体です)

今回の買い替えは、そのディスプレイ破損が大きな契機になりました。
…破損させてなかったら、2015年中はこのまま先代のノートを使い続けていたんだろうなぁ~
節度を持って使えば、処理速度も致命的に遅いというわけでもないし、消費電力が高いというわけでもないので…

まぁ、ifを想像していても仕方ないので話を戻します。

届いたノートPCの中古具合はというと、キーボードが結構削れている以外はかなり綺麗に使われていたと思われる良状態。
バッテリーも充電状態から4時間近く持つことが判ったので、キー劣化以外はA品だと思われます。
…キーの削れ具合から、前の使用者が右利き(スペースの右側が削れているため)で、ALTキーと十字キー、及びF10キーが特に強く削れている(組み合わせでPage Downなど)ことから、Excel作業をメインにしていたか、さもなくばプログラマさんだったのではないかと推測してみたり。しかもMS IMEを使用していたのでしょう。

この辺は当時の中古ファミコンカセットのバッテリーバックアップのセーブデータを髣髴とさせるような楽しさがあったりします。

さて、外観などの調査も終わったので、プリインストールされていたWindows 7 Home (64bit版:何故か7 Proではない!)を起動させて、ベンチマークをとってみる事にしました。
結構不要なソフトがインストールされていたので、片っ端からアンインストールして、ブラウザをFirefoxに変更して、HWinfo64とPerformanceTest8をインストールしました。

まずはTurboBoostありの最大性能を調査。

[TBあり]

 基本消費電力:Idle時11~12W(ディスプレイ込み)
 温度:CPU:37℃~42℃

 [PerformanceTest 8] Build 1036(64Bit)
   Passmark Rating : 1198
   CPU Mark : 3320
   2D Graphics Mark : 546
   3D Graphics Mark : 320.8
   Memory Mark : 1530
   Disk Mark : 486.5

  参考:CPU Single Thread : 1458 消費電力、最大42W(3D Graphics Mark時)
  最大温度:75℃~77℃

さすがにTBが1コア2.8GHz、2コア2.5GHzまでかかるため、スコア自体はかなり良好になっています。
具体的には、D型が使っていたA8-3820(TDP 65W)と同じぐらいの性能です。
シングルスレッドの性能を言うならば、こちら側のほうがかなり優勢というのはちょっと悲しくなりますが…
まぁ、あっちはGPUもコミコミという形ではあるのですが。

ただし、消費電力はその分かなり酷いことになってしまっています。
ディスプレイとペリフェラルである程度もって行かれているとはいえ、ノートPCとしてはかなり苦しい印象です。
熱状態もかなり厳しく、ファンもベンチマーク時はかなりの騒音源になっていました。

Intel HD 3000の性能は、まぁ予想通りといえば予想通りの性能です。
別にこのマシンでゲームを動かすことはほぼありえないと思っているので、後は動画視聴時に問題がでなければOKというところです。

という訳で動画視聴をして見ます。

[youtubeの動作について]
 ・FullHD:25~31W程度(概ね27W程度)
 ・480p:21~25W程度(概ね22W程度)

 画面解像度の関係で、FullHDを完全に描画することはできないが、動画が重たくなるようなことはまったくない。
 消費電力も概ね安定している。

これでTB:ONの時の動作は取れたので、実際の運用目標である TB:OFF の時のベンチマークを測定してみようと思います。

…ここで誤算。

BIOSからTurboBoostのON/OFFの設定ができない!

わざわざそんな酔狂な真似をするユーザが居ないと思っていたのか、それともこの手のビジネス向けノートには全体的にBIOSの機能が削られているのかは不明ですが、これではTBを切った状態での性能評価ができないなぁ…と少々悩んでしまいました。

一応ネットで情報を集めてみると、
 「電源管理の詳細から、プロセッサの電源管理→最大プロセッサの状態を”99%”にすると、擬似的にTBをOFFにできる
というものを発見。

早速実行してみると、確かにHWInfoのクロック表示値が、最大2.8HGzから定格通りの最大1.7GHzになりました。

これなら測定できる!という訳で、ネットの情報に感謝しつつ、ベンチマークを再度取得することにしました。

[TBなし]
 アイドル時の状態は変わらず。
 [PerformanceTest 8] Build 1036(64Bit)
   Passmark Rating : 961
   CPU Mark : 2411
   2D Graphics Mark : 358.4
   3D Graphics Mark : 272.6
   Memory Mark : 1309
   Disk Mark : 429.9

  参考:CPU Single Thread : 900 消費電力、最大32W(3D Graphics Mark時)
  最大温度:62℃

消費電力がTB:ONのときと比べて10W程度削減できており。さらに放熱状態も随分改善され、ファンの音も先代のノートと同程度か少し静かになりました。

動画視聴についても調査してみます。

[youtubeの動作について]
 ・FullHD:16~17W程度
 ・480p:14~15W程度

まで消費電力が低減できている。もたつきはFullHDでも発生せず。

うん、これなら十分に使い勝手の良いマシンになるなぁ。

…非常に長くなってしまったので、この直後からLinux Mint 17.1(Mate)を導入して環境構築などをしてみたのですが、
その辺はダイジェスト的なまとめに留めておくことにします。

ひっかかった点
 ・BIOS設定より Intel ME BIOS ExtensionをEnabledにしてやらないと、外付け光学ドライブからのMint起動が”Machine check error”となってしまう。

 
Linux Mintのインストール部
 ・Windowsのパーティションは残しつつ、Linux用に空き領域を確保して、そこにインストール。
  一応デュアルブートできるようにしておく。

 引っかかる点は特になし。
 ・一応パーティション設定を、swap:4GB、root:残りの空き領域全部としてパーティションを作成。

Linux側での動作設定など
 ・Linuxでは、デフォルトの状態ではTBはOFFの状態になっている。今回はこのままのほうが望ましいため特に設定を弄らないでおく。
 ・現在使用しているLinux Mint17.1からは、デフォルトの状態でTurboBoostはONの状態になっているが、通常の/proc/cpuinfoの情報では確認できないため、i7zのようなツールをインストールして確認してやる必要がある。
  (TurboBoostのON/OFFの設定については別記事に記載する。)

消費電力は、アイドル時13W程度、最大負荷時31W程度となっている。
これはWindows側とほぼ同じなので問題なし。
バッテリーの持ちはWindows側とほぼ同じで、アイドル時のままだと4時間少々持ってくれる。

動画視聴をテストで行ってみたが、FullHDでも非常に快適に視聴可能である。
 ・FullHD:16~19W程度
 ・480p:14~16W程度
アプリ動作時は、多少Windows側よりは消費電力がかさむ傾向にあるらしい。
 
・ブラウザはデフォルトとして設定されているFirefox+Flash11.2.202.451。少々ファイルキャッシュに時間がかかるような気がするが、問題なく動作している。

後半が駆け足になってしまいましたが、現在サブマシンとしての環境を整えつつ、かなり快適なマシンであることが確認できました。
このままLinuxマシンとして使い続ける事になりそうです。

後は先代のノートのように、うっかりディスプレイを割ったりしないように注意しなければ…

おまけ:Linux Mintを入れた証拠写真

VersaPro VK17H/VB-Dを入手しました。

ちなみに先代のノートはopenSUSE 13.2が入っていました。

試作D型

試作D型 について

名前:イナムラ試作D型:通称ダイ
製造年:MCMLXXXIとどこかに書いてある
誕生日:そろばんの日と覚えている
性別:男性をイメージして設計された

主な特徴:一卵性双生児の兄を生業とするサイボーグネズミ。
特技は並列作業と体調不良。
思考回路はスコアが非常に良く、複雑な処理も行えるが反面回路的にはセーフティシステムが脆弱で過負荷状態に陥りやすい。
兄の威厳がそうさせるのか、弟のE型より体格が少しだけ良い。
最近重度の対人不信を抱えていることがわかった。

メインタスクとして、お絵描きと日常行動、人生の見つめなおしを地雷除去作業のようなギリギリさで実行中。

“いい加減ノートPCを新調(ただし中古)してみました!ついでにベンチマークなども。” への1件の返信

  1. アバター試作E型

    記事作成お疲れ様です~

    「買ったのは良いけど、ハズレでした」と言うのはできるだけ避けたい、と言うのがありますからね~
    (資金的な部分で余力が無い、など)
    このクラスだと、思いつきで買うにはちょっと苦しいですね
    文字どおり「穴の開くほど」探してみないといけないわけで。

    Linux環境側はこちらでまとめる予定です。
    結局5つぐらいディストリビューションを試したことになるのかなー

    まぁ、現在コメントを付けている環境がLinux Mint 17.1なわけですが^^